安馬谷里山研究会 |
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研究会概要 | 南房総市安馬谷の里山と里山に隣接ハイキングコースの整備と保存および里山の動植物の保護を目的とする会。水田の一部はオーナー制度を取り入れ、東京、横浜等の団体の体験作業を実施している。 里山の整備状況は素晴らしく全国的に見ても一級の里山として評価が高い。会長は安馬谷に住む横山武さん。 |
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〒299-2522 南房総市安馬谷521 0470-46-3154 代表 横山 武 |
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イベント |
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◆定例 ハイキング |
3/22 八幡神社 大島さくらの下で |
距離は約10キロ。参加費200円。弁当持参。集合・解散は ローズマリー公園。 |
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お問い合わせ・申し込み ローズマリー公園 交流・体験センター 0470-46-4884 |
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この人に聞きたい | 横山武さん |
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フォトアルバム・安馬谷 |
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安馬谷 フォト 2008/6 |
水田以外は人工物のまったくない谷津が延々と続きます。ここは東京からやってきた小学生が田植えを習っていったところです。しんと静まり返った周囲の山ではウグイスとホトトギスが鳴いていました。時折、シラサギやアオサギも舞い降りてくる別天地です。 | |||
山のハイキングコース。大きな堰をめぐる道端に半夏生(はんげしょう)の大群落がいくつかありました。東京の花屋さんでは一本いくらかで、かなりの値がついているはず。 | ||||
トトキ、オケラ、ムコナ、ヨメナ、タムラソウ等、あまり見かけなくなった野草が里山の内外でひっそりと生きづいていました。日本古来の野草で写真の「オケラ」は昔は大切な栄養源でした。「山でうまいはオケラにトトキ。里でうまいはウリ、ナスビ 。嫁に食わすも惜しゅうござる・・」と言うウタがある。 オケラは.根茎も生薬であり、山菜、薬草として古くから利用されてきたそうです。 | ||||
薄暗い道にぽっかりと窓が開いたように木が伐採されていた。伐採すると翌年にはセイタカアワダチソウ、アカメガシワ、カラスサンショが生えてくる。2年後にはセイタカアワダチソウが消え、今はカラスザンショ(左から中央)がはばをきかせている。 |
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松と杉の人工林の後に出現した広葉落葉林。日本の山の元風景ともいえる自然林が戻りつつあります。立派な松がところどころ残っていますが松食い虫にやられるとのこと。 | ||||
アクセス |
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アクセス | 館山から128号線で。一天張という蕎麦屋の角を右折、約1キロ。真言宗、福性院を通り越して100メートル。里山の看板がある。 福性院の地蔵堂の竜は有名な後藤芳光の作品。屋外のわりには保存状態もよく、一見の価値がある。本堂の竜は三代目・伊八の作で、これも見ておきたい。 | |||
里山入口看板 福性院・本堂 福性院・地蔵堂 後藤義光の竜 | ||||
安馬谷伝説 |
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安馬谷伝説1 大蛇 |
昔、大蛇が住んでいて大きな岩を産み落としました。この岩が近年まで残っていたのですが、今は行方不明てす。写真の右側にある二股の木あたりです。 |
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エッセイ・里山記 2008・8 浦賀一雄 |
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エッセイ・ 里山記 |
東京の品川にお住いの浦賀さんのレポートです。6月にホタル。今月、8月は避暑旅行。11月末に紅葉を確かめに来るとのお話です。 | |||
2008 2008年8月の暑い朝。思い立って南房総へ向かった.高速を飛ばして品川から1時間半。昼過ぎに安馬谷に着く。この写真は里山の入口のきり通し。ひんやりした風にしばらくそのまま。なにか、おとぎ話の世界のいり口にいる感じ。季節はずれのウグイスの声が聞こえてきます。 |
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この前来たのは6月の夜。源氏蛍の乱舞に大感激。今日は黄色くなった田んぼが迎えてくれました。稲の香りがもったいなくて、車を置いて田んぼの中を1キロほど歩いて山の入り口に着く。途中、誰にもあわない。この前の蛍の時と同じ貸切り状態。なんとも、贅沢なスペースです。 | ||||
大きな堰をめぐってハイキングコースがあります。海抜がたったの80メートルというのに、薄暗い深山の気配。木立を渡る風が冷気を感じる。 ここで里山研究会の会長の横山さんと笹子さんに会う。話をしているうちに案内役を務めてくれることになった。ありがたいです。 左が笹子さん。右が横山さん。 |
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展望台へ続く道。実際に歩くとかなりの勾配です。ここも、風が涼しい。腐葉土の香りに癒されます。 道の脇に一坪くらいで深さ2〜3メートルの穴がところどころにあるが、これは第2次大戦中に軍が掘ったもので、意図不明。道の片側、あるいは両側に数メートルが10メートルくらいの崖があるが、これは昔の山城の壕らしい。 さらに、バスタブ程度の窪みがいくつかあるが、これは横山さんの推測では古代人の住居後ではないかとのこと。 歴史を感じます。 |
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展望台からの眺望。和田の海が見える。この日は曇りだったが晴れていればこの奥に勝浦の半島まで見えるらしい。一周1.8キロのコースのところどころに展望台が配置されている。 せっかくもらったこのコラムなので、今度は12月の紅葉。は4月の新緑の時にまた訪れてレポートしたいです。 |
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安馬谷の植生 |
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私達はこの山の四季を追ってみるつもりです。 次は秋の紅葉をレポートします。 |
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安馬谷の植生 2008/8 |
蓮。 上品です。 原生林に近い周囲の眺めが天上の世界のように思えてくるのが、不思議です。 6/20 薬効 果実 強壮 地下茎 下痢止め |
ミモザと蝉の抜け殻。コースにはミモザの木がかなりあります。 6/20 |
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ムコナ。シラヤマギクが本名。 昔は大事な食材でした。 6/20 |
ゲンノショーコ |
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ワラビ。 春先に出たゼンマイの成長した姿です。 6/20 |
ワレモコウ |
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ツリガネニンジン。 綺麗な花が咲くそうです。 6/20 |
ツリガネソウの花 薬効 咳止め |
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カクレミノ。 若い葉はしっかりクビレがあってグローブのようだが、古くなると楕円に近い形状になる・・・なぜだろう。 6/20 |
カクレミノ。
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姫ユズリハ。 |
タイミンタチバナ。 大きな木になるはずだが、何年かかるか聞き忘れた。かわいい赤ちゃんといったところ。 6/20 |
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やまもも 雌雄異株。実はジャムになる。 8/20 薬効 樹皮 下痢止め、打ち身 |
リンドウの花。 |
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ムラサキシキブ。 紫の可憐な花が咲くそうです。 2008/6/20 |
ムラシキブの実。 2008/11/22 |
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ムラサキシキブ。 2009/3/22 |
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2黒モジ ツマ楊枝の材料です。 2008/6/20 薬効 湿疹、胃炎、咳止め。 |
クロモジの新芽と花。
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オケラ 薬効 |
オケラ 2008/11/22 |
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オケラ 2009/3/22 |
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ヤブコウジ (ジュウリョウ) 2008/6/20 |
ハナイカダ。 葉の表に大豆くらいの実がつきます。 2008/6/20 |
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高野ホウキ。 高野山では竹が禁じられているので、これを育てて箒にしている。 2008/6/20 |
センリョウ 2008/6/20 |
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岩柳,柴柳。 葉の裏に付いた実の中に虫がいます。 昔話の/5「おじいさんが柴刈りにでかけたというのは、この木のことだそうです。 2008/6/20 |
晩秋の柴柳。黄葉はあまり綺麗とは言えないようです。 2008/11/22。 |
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岩柳 2009/3/22 |
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秋のタムラソウ。 ハイキングコースのあちこちにひっそり咲いていました。 2008/6/20。 |
ヤマラッキョウの花 2008/11/22。 |
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ガマズミ 2008/8/5 |
ガマズミ |
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ガマズミの新芽。 2009/3/22 |
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マンリョウ 2008/6/20 |
アザミ。一番多く見かけた花です。 2008/11/22 薬効 根 利尿、止血 葉 湿疹、かぶれ |
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オギの群生。 2008/11/22 |
ハゼの木。 薬効 |
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タコノアシ。 絶滅に近い種。沢の中にたくさん見かけました。 2008/11/22 |
ヨメナ。 2008/11/22 |
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十月桜。 小さな花をつけています。この里山の名物です。 2008/11/22 |
ヤマハッカ。 2008/11/22 |
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蝋梅 里山の農家の庭に数本。満開でした。上品な良い香りがただよっていました。 2009/1/26 |
キブシ 2009/3/22 |
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フキノトウ。 2009/3/22。 有名な食材ですが、食べ過ぎると肝臓に悪い。フキノトキシン、サポニン、タンニンが花の部分に含まれているそうです。 |
大島サクラの大木。 |
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2009/3/22 | |||
ナツトウダイ。2009/3/22 毒草です。 |
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